こんにちは、カピまるです。
今回は、「作業療法士協会への入会の必要性」をテーマに解説していきます。
結論、必ずしも入会する必要はありません。
本記事では、こうした疑問にお答えできるよう、くわしくまとめていきます。
ぜひ最後までご覧いただき、参考にしていただければ幸いです。
作業療法士協会の概要


協会?なんだろう…
怪しい団体か何かかな…?
作業療法士協会では、作業療法士という国家資格を持った人たちが、
- もっと勉強をがんばりたい!!
- 学会や研修に参加して、知識をアップデートしたい!!
- 論文を投稿したい!!
- 『認定』『専門』の肩書が欲しい!!
などさまざまな理由で所属しています。
作業療法士協会は、自己研鑽をするうえで大きなメリットを得ることができます。
主な事業内容
作業療法士協会では、以下の6項目に沿って事業が行われています。
- 作業療法の学術の発展
- 作業療法士の技術の向上
- 作業療法の有効活用の促進
- 作業療法の普及と進行
- 内外関係団体との提携交流
- 大規模災害等により被害を受けた人の自立生活回復に向けた支援
協会の種類
作業療法士協会には、以下の2つがあり、どちらにも所属することができます。
- 日本作業療法士協会
- 各都道府県の作業療法士協会
作業療法士協会は、主に以下のような活動を行っています。
- 学会や研修会の運営
- 生涯教育の手続き
- 作業療法士の広報活動
- 各種イベントへの参加
作業療法士協会に所属するメリット

僕自身が思う作業療法士協会に入会するメリットは、以下のとおりです。
- 定期的に最新の知見にアップデートできる
- 学会や研修会に安く参加できる
- 『認定』『専門』作業療法士といった肩書がもらえる
定期的に最新の知見にアップデートできる
協会に所属することで毎月郵送される学術誌には、
- 日本全国の作業療法士が行っている研究
- 症例に対する実践報告
- 近年の作業療法の流れ
- 著明な先生方の特集
など、有益な情報が多く掲載されています。
臨床場面で応用できる内容がいくらか掲載されているので、参考になります。
学会や研修会に安く参加できる
2020年度における学会・研修会の会費は、以下のとおりです。
区分 | 参加登録(全日参加) |
正会員(日本作業療法士協会の会員) | 10,000円 |
WFOTの会員 | 10,000円 |
一般・他職種 | 10,000円 |
学生 | 2,000円 |
非会員OT | 30,000円 |

非会員と比べると、参加費がかなり安いね!
定期的に学会へ参加し、多くの研究や最新の知見を得たいという方にとっては、大きなメリットがあると思います。
また協会に所属することで、全国各地での研修などに参加することができます。
作業療法士協会が主催する研修の場合、約3,000円程度と低価格なものが多く開催されます。
『認定』『専門』作業療法士といった肩書がもらえる
指定された回数だけ研修への参加・学会発表などを行うことで、
- 専門作業療法士
- 認定作業療法士
といった、専門職としての肩書きを取得することができます。
より高い専門性をアピールすることで、他のセラピストとの差別化を図ることができます。
また、昇進や転職の機会に活用することができます。
作業療法士協会に所属するデメリット

一方で、主なデメリットは以下のとおりです。
- 金銭的な負担が大きい
- 入会することで得られるメリットが少ない
金銭的な負担が大きい
作業療法士協会の年会費は、それぞれ以下の通りです。
- 日本作業療法士協会…約14,000円
- 各都道府県での作業療法士協会…約10,000円
- 世界作業療法士連盟( WFOT )…2,000円
すべての協会に所属する場合、約26,000円程度を毎年払い続けることになります。
これら年会費の支払いに加えて、学会や研修会への参加費は別途必要となります。
協会に所属しただけでは、残念ながら勉強する機会は得られません。
- 学会などに参加・演題発表する予定がない
- 職場内での勉強会が積極的に開催されている
- 自主的に学習機会を設けている
こうした方にとってはデメリットの方が大きいため、入会の必要性はあまりないと言えます。
入会することで得られるメリットが少ない
僕自身が思う「入会する必要ないかもな…」と思う点は、以下のとおりです。
- 学術誌にはタメにならない情報もあり、学習効率としては決して高くない。
- 学会・研修会への参加費が別途必要なため、負担が大きい。
- 協会に所属しなくても参加できる研修会も開催されている。
先ほど入会のメリットとして、「学術誌を通して定期的に学習できる」と述べました。
しかし、中には関係ない分野や、臨床での応用が難しいものも掲載されているため、年会費に見合った内容か?と言われると、決してそういうわけではありません。
またWEBでの講習会なども普及しつつある世の中なので、協会に所属しなくとも個人でセミナーに参加することも十分可能です。
結論:必ずしも入会する必要はない

結論、必ずしも協会に入会する必要はありません。
「協会に所属しない」=「やる気がない」ということでは決してありません。
自己研鑽に励み、職場で活かせるよう日々努力していきましょう。
さいごに
本記事では、「作業療法士協会への入会の必要性」をテーマに解説しました。
結論、必ずしも協会へ入会する必要はありません。
入会しないことによって、職場内での立場が悪くなるようなこともありません。ご自身の今の状況を振り返り、必要ないと思えば入会しなくて問題ありません。
「人は人、自分は自分」と思い切って割り切ることが大切です。
今回は以上になります。本投稿を、今後に役立てていただければ幸いです。
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