【書籍レビュー】運転者 | 未来を変える過去からの使者

2023年2月26日2023年9月3日

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今回は、「運転者～未来を変える過去からの使者」の書評レビューになります。

著者：喜多川泰
出版社：ディスカバー・トゥエンティワン（株）
発売日：2019年3月

小説形式の自己啓発本のため、難しく感じることなくスッと内容が頭に入ってきます。

小説でありながら、ビジネスの【本質】を学べる至極の一冊です。

報われない努力なんてない！気になった方は、ぜひ一読してみてください！

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本のあらすじ

「・・・なんで俺ばかりこんな目に合うんだよ」思わず独り言を言った、そのときだ。ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに気づく。それは乗客の「運」を「転」ずるという摩訶不思議なタクシーだった。

主人公（修一）は、妻娘をもつ生命保険会社の営業マン。

仕事や家族関係を含めて人生が上手くいかず不満ばかり感じていたところ、とあるタクシー運転手と偶然にも出会うことに。

「御任瀬卓志＝おまかせタクシー」と名乗るその運転手は、

「私はあなたの運転手。運を転ずるのが仕事です。人生の転機となる場所にお連れします」

と言い、修一をさまざまな場所へと連れていきます。

そこで出会ったさまざまな人との関わり・出来事を通じて、

常に上機嫌でいることの大切さ
運の使い方
努力は必ず報われる

といったことを知り、人生をより良い方向へと転換していく過程が物語形式で書き記されています。

僕のハイライト

運が劇的に変わるとき、そんな場、というのが人生にはあるんですよ。それを捕まえられるアンテナがすべての人にあると思ってください。そのアンテナの感度は、上機嫌なときに最大になるんです。逆に機嫌が悪いと、アンテナは働かない。最高の運気がやってきているのに、機嫌が悪いだけでアンテナがまったく働かないから、すべての運が逃げていっちゃうんです。

上機嫌でいないと、運の転機を感じることはできません。機嫌が悪い人は、人生を大きく変える大逆転のチャンスすら、イライラしたまま、さっさと終わればいいのに、と思ってしまうんです。

運は＜いい＞か＜悪い＞で表現するものじゃないんですよ。＜使う＞＜貯める＞で表現するものなんです。だから先に＜貯める＞があって、ある程度貯まったら＜使う＞ことができます。

人生において「誰のせいでこうなったと思ってるんだ」なんてセリフ、二度と使っちゃダメですよ。あえて言うとですよ、あなたのせいでこうなったんですから。

相手のことに興味を持って、何でもいいから接点を見つけて、会話が始まれば＜見知らぬ人＞ではなくなり、それが重なると＜知人＞になり＜友人＞になり、ときに＜恩人＞になっていくわけです。だからそのきっかけを生む方法を知っておかなければ、すべての運は通り過ぎていくだけで、奇跡を起こす種すら手に入らないんです。

そこきっかけを生む方法が＜上機嫌でいる＞ことです。基本姿勢が不機嫌な人に、毎日の人生で起こる幸せの種を見つけることなんてできない、ただそれだけです。

運が好転するということは、別の言い方をすると、人生のターニングポイントということです。つまり、そこを起点として人生がどんどん良くなっていくのであって、そこで何かすごいことが起こるというわけではないんですよ。あとから考えれば『あそこが始まりだったな』と気づくだけです。だからもちろん何も起こらないわけではないんですが、何か特別なことが起こったようには感じられないんです。

自分の人生にとって何がプラスで何がマイナスかなんて、それが起こっているときには誰もわかりませんよ。どんなことが起こっても、起こったことを自分の人生において必要な経験に変えていくというのが＜生きる＞ってことです。どんな出来事だってプラスにできますし、逆にどんな出来事もマイナスに変えてしまうことだってできる。