【肩関節の解剖】主な作用と筋肉、支配神経のまとめ【保存版】

こんにちは、カピまるです。

今回は、「肩関節の解剖」をテーマに解説していきます。

リハビリ専門職として身体の仕組みについて理解することは、非常に重要です。

しかし、とにかく覚えることが多く、苦労している方も多いのではないでしょうか。

ポイントを絞って、手軽に勉強したい!!

本記事では、肩関節の作用や筋肉、支配神経について分かりやすくまとめます。

是非最後までご覧いただき、今後の学習に役立てて下さい。

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肩の構成

肩は肩甲骨、鎖骨、上腕骨の近位端から構成され、肩甲帯とも呼ばれています。

肩甲骨と鎖骨を上肢帯とも呼び、上肢帯は自由上肢(上腕、前腕、手)を体幹(胸郭)につないでいます。

肩関節は、広義には5つの関節の総称として用いられます。

5つの関節
  • 胸鎖関節
  • 肩鎖関節
  • 肩甲上腕関節
  • 肩峰下関節
  • 肩甲胸郭関節

狭義には、肩甲上腕関節を指します。

肩関節の構造

肩関節の構造として押さえるべきポイントは、以下のとおりです。

ポイント
  • 人体で最も可動域が大きい関節
  • 高い関節自由度と不安定性をあわせ持つ
  • 靭帯や筋、腱、滑液包が作用し安定性を高めている

肩関節(肩甲上腕関節)は、肩甲骨の関節窩と上腕骨頭がつくる球関節です。

関節窩が浅いにも関わらず大きな関節頭を持つため、高い関節自由度と不安定性をあわせ持つとされています。

肩関節は、人体で最も可動域が大きい関節であると同時に脱臼しやすいという特徴があります。

また肩関節は、「解剖学的関節」と「機能学的関節」に分類されます。

※「解剖学的関節」と「機能学的関節」の違い

分類する際のポイントは、以下のとおりです。

分類ポイント
  • 「解剖学的関節」…滑膜や関節包がある
  • 「機能学的関節」…滑膜や関節包がない

肩関節は、靭帯や筋、腱、滑液包が作用することで安定性を高める構造をとっています。

両者の分類は、「滑膜性の関節かどうか」で判断されます。

1.解剖学的関節

関節構成する骨作用
胸鎖関節胸骨、鎖骨屈曲・伸展、内転・外転、内旋・外旋
肩鎖関節肩甲骨、鎖骨上下、前後、回旋運動
肩甲上腕関節肩甲骨、上腕骨上下、前後、回旋運動

胸鎖関節、肩鎖関節、肩甲上腕関節は、滑膜や関節包がある構造として「解剖学的関節」に分類されます。

2.機能学的関節

関節構成する骨作用
肩甲胸郭関節肩甲骨、胸郭肩甲上腕関節の安定
肩峰下関節
(第2肩関節)
肩峰、烏口突起、上腕骨頭肩甲上腕関節の機能向上
回旋筋腱板の抑え込み
支点形成

機能学的関節とは、滑膜組織を持たず解剖学的関節の機能補助を担う関節を指します。

肩峰下関節は、肩峰、烏口突起、上腕骨頭から構成される領域で、間に肩峰下滑液包が存在しています。

そのため臨床的にはこの領域を肩峰下滑液包と呼ぶのが一般的で、また肩関節の動きに重要な役割を担うことから、第2肩関節とも呼ばれています。

またCCメカニズム(烏口鎖骨間メカニズム)と呼ばれる、烏口鎖骨靭帯による肩鎖関節と胸鎖関節の運動調節機能も存在します。

肩関節の運動

肩関節の運動(作用、肩甲上腕関節における上腕骨の運動)は以下の通りです。

肩関節の主な作用支配神経
三角筋外転
前部:屈曲、内旋
後部:伸展、外旋
腋窩神経
(C4)、C5、C6
棘上筋外転肩甲上神経
C5
棘下筋外旋肩甲下神経
C5、C6
小円筋外旋、内転腋窩神経
C5
大円筋伸展、内転、内旋肩甲下神経
(C5)、C6、(C7)
肩甲下筋内旋肩甲下神経
C5、C6
烏口腕筋屈曲、内転筋皮神経
C5~C7
上腕二頭筋*長頭:外転
短頭:内転
両頭が働くと屈曲
筋皮神経
C5~C7
上腕三頭筋**伸展
長頭:内転
橈骨神経
C6~C8
広背筋伸展、内転、内旋胸背神経
(C6)、C7、C8
大胸筋屈曲、内転、内旋内側胸筋神経
外側胸筋神経
(C5)、C6~T1

*:肘関節屈曲が主作用  **:肘関節伸展が主作用

それぞれの動作を行う際に作用する筋について、まとめていきます。

屈曲(前方挙上)

作用筋
  • 大胸筋
  • 三角筋
  • 上腕二頭筋
  • 烏口腕筋

※ 前鋸筋による肩甲骨の前進(外転)も作用する。

伸展(後方挙上)

作用筋
  • 三角筋
  • 大円筋
  • 広背筋
  • 上腕三頭筋

内転

作用筋
  • 大胸筋
  • 小円筋
  • 大円筋
  • 烏口腕筋
  • 上腕二頭筋
  • 上腕三頭筋
  • 広背筋

外転(側方挙上)

見出し
  • 棘上筋
  • 上腕二頭筋
  • 三角筋

※ 前鋸筋や僧帽筋による肩甲骨の上方回旋も作用する。

内旋

作用筋
  • 大胸筋
  • 三角筋
  • 上腕二頭筋
  • 肩甲下筋
  • 大円筋
  • 広背筋

外旋

作用筋
  • 三角筋
  • 棘下筋
  • 小円筋

肩甲骨の運動

肩関節と連動する肩甲骨(肩甲胸郭関節における肩甲骨の運動)の作用についてまとめます。

肩甲骨の作用支配神経
僧帽筋全体:内転
下行部:挙上、上方回旋
横行部:内転
上行部:内転、下制、上方回旋
副神経(外枝)と頚神経叢の筋枝
Ⅺ、C2~C4
広背筋*下制胸背神経
(C6)、C7、C8
肩甲挙筋挙上肩甲背神経
C2~C5
大菱形筋内転、挙上、下方回旋肩甲背神経
C4~C6
小菱形筋内転、挙上、下方回旋肩甲背神経
C4~C6
大胸筋*外転内側胸筋神経
外側胸筋神経
(C5)、C6~T1
小胸筋外転、下制、下方回旋内側胸筋神経
外側胸筋神経
C7、C8、(T1)
前鋸筋外転、上方回旋長胸神経
C5~C7、(C8)
鎖骨下筋鎖骨の下制鎖骨下筋神経
C5、(C6)

*:肩関節(主に肩甲上腕関節)が主作用 **:鎖骨に作用することで間接的に肩甲骨に作用

さいごに

本記事では、肩関節の解剖について主な作用と筋肉、支配神経についてまとめました。いかがでしたでしょうか。

リハビリ専門職として身体の仕組みについて理解することは、非常に重要です。

お手持ちの参考書と照らし合わせながら、今後の学習に役立てていただければ幸いです。

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