椎間板ヘルニアの症状、原因まとめ【作業療法士が解説します】

こんにちは、カピまるです。

今回は、『椎間板ヘルニア』の症状や原因について解説します。

カピまる
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前回は脊柱管狭窄症についてまとめたよね!

2つはどうちがうんだろう…?

↓↓前回の記事は、以下からご覧下さい↓↓

本記事では、

  • 症状の概要
  • 原因
  • 脊柱管狭窄症との違い
  • 治療方法

上記の4点について、まとめていきたいと思います。

是非最後までご覧いただき、今後の学習に役立てて下さい!

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椎間板ヘルニアの概要

椎間板ヘルニアは、何らかの原因で椎間板の髄核が突出し、神経根や脊髄を圧迫することで生じます。

神経根、脊髄や馬尾が圧迫されると、機械的刺激が加わるだけでなく、炎症反応が引き起こされます。

そしてこれによって、複合的に神経症状を引き起こします。

※補足:椎間板の概要について

椎間板ヘルニアの概要を説明する前に、椎間板についてまとめます。

椎間板とは、脊柱を構成している1つ1つの骨の間に存在している線維軟骨です。

椎間板は、ゼラチン状の髄核とコラーゲンを含む線維輪から構成され、椎骨にかかる衝撃を吸収する役割を担っています。

また椎骨の細かな動きを可能とする軟骨関節を形成し、靭帯とともに脊柱の保持に関与しています。

椎間板は他の臓器に比べて変性しやすく、20歳代後半から変性が起きるとされています。

カピまる
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20歳代後半から変性が起きるの!?

決して他人事じゃないね…

椎間板ヘルニアの病態

椎間板ヘルニアは、主に

  • 加齢による椎間板の退行性変性
  • 椎間板への力学的負荷の増加

が原因となって発症します。

原因概要
椎間板の退行性変性・椎間板の水分含有量が低下し、弾力性が低下する
椎間板への力学的負荷増加・力学的負荷がかかった時に、繊維輪に亀裂が生じる
・繰り返す力学的負荷が変性の原因となる

2つの原因によって椎間板の髄核が脱出することで、神経根や脊髄、馬尾の圧迫が生じ、椎間板ヘルニアとして症状があらわれます。

椎間板ヘルニアの症状・臨床所見

ヒトの脊柱は、以下の図のように

  • 頸椎(C1~C7)
  • 胸椎(T1~T12)
  • 腰椎(L1~L5)
  • 仙椎(S1~S5)
  • 尾骨(C0)

から構成されています。

椎間板ヘルニアは、発生部位によって異なる症状があらわれます。

可動域が大きく力学的負荷が大きい部位ほど発症しやすいため、腰椎での発症が最も多く、胸椎では少ないとされています。

部位好発年齢・好発部位概要主な症状
頸椎・30~50歳代男性
・下位頸椎(C4/C5、C5/C6)
・加齢による退行性変性
・線維輪や軟骨終板の脱出
・腰椎より発生頻度は少ない
・神経根障害が多い
・後頚部痛
・可動域制限
・一側上肢の放散痛
・脱力感
・手指巧緻運動障害
・歩行障害
・膀胱直腸障害
胸椎・40歳代以降
・男女差は不明
・下位胸椎(T9/T10~T12/L1)
・頸椎、腰椎に比べて発生は少ない
(可動域が小さいため)
・背部痛
・可動域制限
・体幹の帯状痛
・歩行障害
・膀胱直腸障害
腰椎・20~40歳代男性
・下位腰椎
(L4/L5、L5/S1)
・力学的負荷の増加が主な原因
・比較的若年者で発症する
・椎間板ヘルニアでは最多
・神経根障害が多く、馬尾障害は稀
・腰痛
・可動域制限
・一側下肢の放散痛
・脱力感
・会陰部のしびれ
・灼熱感
・膀胱直腸障害

神経根走向の関係から、下位腰椎では上位腰椎に比べて、神経根症状が生じやすいです。

高齢になるにつれて、下位頸椎での可動域は減少します。

するとヘルニアの発生頻度は減少し、代わりに上位の頸椎病変が生じやすくなります。

椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症のちがい

椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症は、神経障害の病態が異なるため区別されています。

正常椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症
椎間板正常髄核の局所突出
(後縦靭帯を穿破することも)
椎間板全体の膨隆
(退行性変性)
黄色靭帯正常正常肥厚
脊髄神経障害椎間板の局所的膨隆による圧迫前方および後方からの圧迫

ポイントは以下のとおりです。

ポイント
  • 椎間孔ヘルニア ⇒ 椎間板の髄核の局所的突出
  • 脊柱管狭窄症 ⇒ 周辺組織(椎間板、後縦靭帯、黄色靭帯)の退行性変性

カピまる
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2つはしっかりと区別されているんだね!

一般的な治療方法

次に、椎間板ヘルニアに対する一般的な治療方法についてまとめます。

椎間板ヘルニアは、時間経過に伴って自然に症状が落ち着く場合があります。

そのため。まずは薬物療法保存療法が第一選択となります。

概要
保存療法〇薬物療法
・NSAIDs、筋弛緩薬、ビタミンB12製剤
〇固定療法
・頸椎カラー
・腰椎コルセット
〇神経ブロック
〇物理療法
・温熱療法、低周波療法、超音波療法、牽引療法
手術療法<頸椎、胸椎>
・前方除圧固定術など
<腰椎>
・ヘルニア摘除術
・内視鏡下椎間板切除術など

  • 膀胱直腸障害といった馬尾症状を呈するもの
  • 重度の運動麻痺が急激に増悪するもの

これらは早急な手術療法を検討する必要があるため注意が必要です。

さいごに

本記事では、椎間板ヘルニアにおける

  • 症状の概要
  • 原因
  • 脊柱管狭窄症との違い
  • 治療方法

についてまとめました。いかがでしたでしょうか。

本記事を知識の整理と今後の学習に役立てていただければ幸いです。

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