脊柱管狭窄症とは?症状の概要、原因について解説します!

こんにちは、カピまるです。

今回は、脊柱管狭窄症の症状や原因について解説します。

カピまる
カピまる

中高年で多くみられる症状だよね。

腰痛とはどう違うんだろう…??

脊柱管狭窄症では、腰痛とは決定的に違う特徴的な症状があらわれます。

本記事では、症状の概要や原因について、作業療法士が解説します。

是非最後までご覧いただき、今後の学習に役立てて下さい。

スポンサーリンク

脊柱管狭窄症の概要

脊柱管狭窄症とは、様々な原因によって脊柱管や椎間孔が狭まり、脊髄・馬尾・神経根を圧迫することで、特有の神経症状を呈する症候群です。

脊柱は、上図のように

  • 頸椎(C1~C7)
  • 胸椎(T1~T12)
  • 腰椎(L1~L5)
  • 仙椎(S1~S5)
  • 尾骨(C0)

の全体を指しており、その1つ1つを脊椎と言います。

発生部位としては腰部が最も多く、次いで頸部が多いとされています。

腰椎部に発生する脊柱管狭窄症のことを、腰部脊柱管狭窄症といいます。

特に第4、5腰椎に好発するとされており、50歳以上の有病率は10%を越えます。

脊柱管狭窄症の症状

脊柱管狭窄症では、以下のような症状があらわれます。

症状
  • 間欠性跛行
  • 手や足のしびれ
  • 疼痛
  • つっぱり感
  • 指の細かな動作のしにくさ
  • 歩行の不自由さ
  • 膀胱直腸障害

症状は片側だけみられる場合あれば、左右両方でみられる場合もあります。

腰部脊柱管狭窄症のように、首より下の高さで狭窄が起こった場合、通常足にのみ症状があらわれます。

一方で頸部で狭窄が起こった場合は、手と足の両方に症状があらわれることがあります。

上記の中で最も特徴的な症状は、間欠性跛行です。

◎間欠性跛行の概要

間欠性跛行とは、しばらく歩行すると疼痛やしびれ、冷えを感じ歩行が困難になるが、数分間の安静によって再度歩行が可能となる症状です。

歩行時の姿勢のように背骨を伸ばした状態では、脊柱管がより狭くなるため神経の圧迫が強くなり、このような症状があらわれます。

こうした症状は、前かがみになったりしゃがむ姿勢を取ることによって、神経組織の圧迫が軽減され、より早く落ち着くとされています。

間欠性跛行は、神経性血管性の2つに大別されます。

神経性間欠性跛行血管性間欠性跛行
原因脊髄の障害
・脊髄の血管障害
・腰部脊柱管狭窄症
慢性動脈閉そく
・閉塞性動脈硬化症(ASO)
・閉塞性血栓血管炎(TAO)
・Leriche(ルリッシュ)症候群
跛行の症状姿勢の変化で回復する
・前屈位(前かがみ)
⇒神経圧迫の解除・軽減
⇒回復
歩行の中止で回復
・歩行の中止
⇒阻血(虚血)状態の改善
⇒回復
足背動脈触診触知良好触知不良
・動脈の閉塞
⇒血流の減少、拍動の減弱
⇒触知不良

間欠性跛行の鑑別は、跛行の症状と足背動脈の触診によって行われます。

自転車に乗った時の症状で鑑別できる!?

神経性と血管性を最も簡単に鑑別できるのは、自転車に乗った時の症状の違いです。

カピまる
カピまる

自転車に乗る時って、自然と前かがみになるね!

前傾姿勢になると神経の圧迫が軽減されるため、神経性間欠性跛行では症状がみられません。

脊柱管狭窄症の病態

様々な脊椎疾患によって脊柱管が狭窄することで神経組織を圧迫し、圧迫部位の阻血や脳脊髄液の還流不全が生じます。

すると神経組織に栄養不良をきたし、様々な障害があらわれます。

腰部脊柱管狭窄症による神経障害は、圧迫される神経組織によって脊髄(馬尾)障害神経根障害に分けられます。

1.馬尾障害の主な症状

馬尾障害によって生じる症状を、馬尾症状と言います。

主な症状は、以下のとおりです。

主な症状
  • 膀胱直腸障害
  • 性機能不全
  • 広範な異常感覚(脱力感、しびれ、ほてり等)
  • 筋力低下
  • アキレス腱反射の消失または減弱(第5腰神経以下の障害の場合)

馬尾症状は、疼痛ではなく異常感覚(しびれ等)の訴えが強い特徴があります。

必ずしも安静時に症状があらわれるわけではなく、長時間の立位や歩行、後屈位によって生じることが多いとされています。

所見と経過
  • 多根性障害(複数の神経根障害)を呈する。
  • 軽快がみられず、手術療法が行われる。

2.神経根障害の症状

神経根障害によって生じる症状を、神経根症状と言います。

馬尾症状との違いは、以下のとおりです

馬尾症状神経根症状
膀胱直腸障害ありなし
性機能不全正常
異常感覚あり疼痛の訴えあり
筋力低下ありあり
アキレス腱反射
消失・減弱
あり正常

馬尾症状と同様に、長時間の立位や歩行、後屈位によって生じることが多いとされています。

所見と経過
  • 単根性障害(単一の神経根障害)を呈する。
  • 自然経過で症状が軽快する傾向があり、保存療法が行われる。

主な原因

脊柱管狭窄症のもっとも重要な原因は、加齢によるものです。

年齢を重ねることによって骨が変性したり背骨周りの靭帯が厚くなり、脊柱管が狭まることで神経を圧迫することがあります。

その他にも、

  • 骨代謝疾患
  • 先天性の異常によるもの
  • 医原性によるもの

腰部以外では、

  • 後縦靭帯骨化症(頸部、胸部)
  • 黄色靭帯骨化症(胸部)

が脊柱管狭窄症を引き起こすとされています。

さいごに

本記事では、脊柱管狭窄症の症状の概要と原因についてまとめました。いかがでしたでしょうか。

脊柱管狭窄症は神経の圧迫によって生じるものであり、腰痛とは大きく異なります。

リハビリテーションの対象疾患でもあるため、専門職として知っていて損はありません。

本記事を通して、今後の学習に役立てていただければ幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました