作業療法を学んでいる学生です。もうじき面接試験を予定しています。事前準備として、どのようなことをすればよいか教えてください。
こうした疑問に答えます。
大変だった臨床実習を終えたあとに待っているのが、「就職活動」です。
「面接」と言われて気になるのは、
- どんなことを聞かれるの?
- どう回答するのが正解なの?
この2点に尽きるのではないかと思います。
面接を上手く乗り切るためには、質問の意図を理解したうえで、事前に自分のことばで回答を準備しておくことが大切です。
そこで今回は、作業療法士の面接試験における「頻出の質問」「面選管がチェックするポイント」について解説します。
本記事を読んだうえでキチンと準備をすれば、自信をもって面接試験に臨むことができます。ぜひ参考にしてください。
【OT面接試験】よく聞かれる質問20選
作業療法士の面接試験においてよく聞かれる頻出質問は、以下の20問です。
自分のことばで回答できるように、しっかりと時間をかけて準備をしていきましょう。
- 自己紹介をお願いします。
- 自己PRをお願いします。
- なぜこの病院(施設)を志望しましたか?
- なぜ作業療法士になろうと思いましたか?
- OTとして働く上でのやりがいとはどのようなものですか?
- 就職後はどのような働きをしたいと考えていますか?
- あなたのキャリアプランについて教えてください。
- 学生時代にがんばったことは何ですか?
- その経験を、今後どのように活かしていきたいですか?
- あなたの長所・強みは何ですか?
- あなたの長所・強みは、どのように活かせますか?
- あなたの短所・弱みは何ですか?
- 短所・弱みを克服するために努力していることはありますか?
- 最も苦労した経験や挫折した経験はありますか?
- その経験をどのようにして乗り越えることができましたか?
- 最近気になるニュースは何ですか?
- 趣味・特技はありますか?
- 尊敬する人はいますか?
- どのようにストレスを解消していますか?
- 何か聞いておきたいことはありますか?(逆質問)
- (最後に一言何かあればお願いします)
医療関係の職種全体に当てはまることですが、面接の内容は一般企業とさほど変わりありません。
作業療法士の面接では、
- 人柄
- 性格
- OTとしての考え方
といったことから、「職場の雰囲気に合った人物かどうか」総合的に評価されます。
「自己紹介」「自己PR」は必ず対策を。
なかでも、「自己紹介」「自己PR」は、ほぼ確実に質問されます。
それも大抵の場合、1番はじめに質問されることがほとんどです。
その後の面接の印象に大きく影響しますので、しっかりと対策を行うことが大切です。
自己紹介のポイント
「自己紹介」では、以下のポイントを必ず含めてください。
- 大学名 / 学部・学科 / 名前
- アピールしたいポイント
- 〆の挨拶
アピールしたいポイントでは、
- 性格
- 長所
- 趣味や特技
- 学生時代がんばったこと
などを含めながら、簡単に話しましょう。
あくまで自己紹介(自己PRではない)ですので、そこまで気負う必要はないかと思います。
自己紹介(例文)
自己PR(例文)
ただし、面接先によっては、【自己紹介(自己PR)を「30秒」or「1分」or「3分」でしてください】といった聞き方をされることがあります。
それぞれの長さに応じて臨機応変に対応できるよう、さまざまなパターンで準備しておきましょう。
「失敗を克服した経験」も併せて回答
面接において、「短所」「挫折した経験」はよく質問されます。
多くの場合、それとあわせて「どのようにして克服し乗り越えたのか」というエピソードについても聞かれます。
これは、職場で同様の困難に直面した際の対応の仕方について想定した質問です。
多くの面接官は、
- 困難に立ちむかう強い意志があるか
- 積極性を備えた人物かどうか
というポジティブな側面についてチェックしています。
これまでの経験を踏まえて、相手に前向きな良い印象を与えられるよう準備しておきましょう。
「志望動機」「キャリアプラン」で本気度を確認する
「志望動機」「キャリアプラン」に関する質問を通して、
- 仕事に対する意欲
- 向上心
について評価し、職場に適した人物かどうかチェックをしています。
志望先の病院・施設のどのような部分に共感したのか、自分自身が今後どのように関わっていきたいか、できる限り具体的に伝えられるようにしましょう。
- その病院・施設でなければできないこと
- その病院・施設で自分がやりたいこと
相手に熱意が伝わるように、自分のことばでしっかりと話しましょう。
ネットに転がっている文章をマネするだけじゃダメだよ!
ストレスへの対処法について
面接試験では、「ストレス解消法」ということで、プライベートに関する質問もよく行われます。
病院・施設での仕事は比較的ストレスが溜まりやすい職業だと考えられていますし、面接官もその人が長く元気に仕事を続けられる人物かどうかチェックしています。
読書・スポーツ・映画鑑賞といったように、「趣味」「ストレス解消法」は何でもOKです。
現在特に何もしていないという方は、これを機に何かしら興味のあることに取り組んでみると良いかもしれません。
面接試験の特徴
面接試験における頻出質問をご紹介しましたが、「面接試験の特徴」についても確認しておきましょう。
解説するポイントは、以下の3点です。
- 面接の実施方法
- 身だしなみ
- 面接官のチェックポイント
それぞれ順番に解説していきます。
特徴①:面接の実施方法
個人面接?それとも集団面接?面接官はどんな方なの?
作業療法士の面接試験は、基本的に個人面接形式で行われることが多いです。
面接官となる方は、施設長や事務長、リハビリ部長といった、さまざまな方と行います。
必ずしもリハビリテーション専門職の方というわけではないので、その点は押さえておきましょう。
多くの場合、会議室で行われますが、ロビーや待合室といった場所でも行われることがありますので、臨機応変に対応することが求められます。
特徴②:身だしなみ
病院・施設に関係なく、面接はスーツで臨むのが基本中の基本です。
わざわざ就職活動のためにスーツを新調する必要はありませんが、入学式用に購入したものを使う場合は、サイズ感や見た目の確認は必ずしておきましょう。
面接試験では、第一印象がとても重要です。
清潔感が重視される職場でもありますので、キチンとした服装で試験に臨みましょう。
特徴③:面接官のチェックポイント
面接官がチェックするポイントは、大きく以下の2点です。
- 話す内容に矛盾がないか
- 一緒に働きたいと思える人材か
話す内容が矛盾してしまうと、
話が全然まとまってないなぁ。もしかして嘘ついてるかも・・
ネットに載っているようなこと、そのまま言っているだけかもなぁ。
面接官に対して、大きくマイナスな印象を与えてしまします。
「この人と一緒に働きたい!」と思ってもらえるように、必ず自分のことばで熱意を存分に伝えましょう。
- 笑顔
- 声のトーン
- 視線
- 身振り手振り
- 傾聴する姿勢
こうした姿勢は、面接の雰囲気を良くするうえで非常に効果的です。
普段の会話以上に、より意識して行うように心がけましょう。
まとめ:作業療法士の面接試験における頻出質問まとめ
以上、作業療法士の面接試験における「頻出の質問」「面選管がチェックするポイント」について解説しました。
面接を上手く乗り切るためには、質問の意図を理解したうえで、事前に自分のことばで回答を準備しておくことが大切です。
紹介したポイントを参考に、面接試験の事前準備にぜひご活用ください。
今回は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。