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【量から質への転換】サブ3のその先を目指すランナーに向けたトレーニング戦略について

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【量から質への転換】サブ3のその先を目指すランナーに向けたトレーニング戦略について
かぴまる

サブ3のその先(サブエガ、サブ245・・)を将来的に目指そうと思ったら、どんなトレーニングをこなす必要があるんだろう?走れる距離にも限界はあるわけだし、どうすればいいんだ?

今回は、こうした疑問に答えます。

本記事の内容
  • 『月間走行距離』という数字に執着しない
  • 【その1】LT値(乳酸作業閾値)の解像度を上げる
  • 【その2】インターバルトレーニングで心肺機能を底上げする
  • 【その3】セット練習による脂質代謝の最適化

こんにちは、かぴまるです。

僕自身も月間350kmほど、サブ40(フルマラソン2時間40分切り)を目標にランニングを楽しんでいます。

サブ3を達成したランナーがさらに2時間50分、45分切りを目指すうえで最大のカベとなるのが、

『停滞』と『故障(ケガ)』

です。

サブ3までは、ある程度の素質と「とにかく走り込む」という努力の量で到達できることが多いものです。

しかし、そこから先は「量」の積み上げだけでは、いつか必ず限界がやってきます。

  • 月間走行距離を伸ばしても、タイムが縮まない
  • トレーニング量を増やした途端にケガをした

・・・といった経験はありませんか?

ここで必要となるのが、根性論による『トレーニングの足し算』ではなく、生理学的負荷をピンポイントで制御する『引き算的思考」への転換です。

本記事を通して、詳しく解説していきます。

この記事を書いた人

<プロフィール>

  • カピまるブログ運営者
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  • マラソン3回目でサブエガ!
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目次

『月間走行距離』という数字に執着しない

『月間走行距離』という数字に執着しない

多くのシリアスランナーが陥るのが「月間走行距離」という数字への執着です。

距離を稼ぐことで安心感を得るステージは、サブ3で卒業しましょう。

サブ3のその先(サブエガ、サブ245・・)のステージで重要となるのが、

カラダのどのシステムに、どの程度の負荷をかけているか

ということについて、より詳細に把握することです。

人間のランニング能力を構成する要素は、主に以下3つの生理学的ターゲットに集約されます。

ランニング能力を構成する3要素

  • LT値(乳酸作業閾値)
  • VO2max(最大酸素摂取量)
  • ランニングエコノミー

漠然とペースの速いジョギングをくり返すのは、これら全てのターゲットを中途半端に刺激しているに過ぎません。

効率的に強くなるには、これらを個別に・集中して刺激する意識を持つことが欠かせません。

【その1】LT値(乳酸作業閾値)の解像度を上げる

【その1】LT値(乳酸作業閾値)の解像度を上げる

マラソンの巡航速度を決定づける最大の要因は、LT値(乳酸作業閾値)です。

サブ3ランナーにとって、Tペース(閾値ペース)での練習は馴染みがあるでしょう。

しかし、さらに上のレベルを目指すためには、その『解像度』をさらに高めることが大切です。

①:クルーズインターバルの活用

20分間の持続走(テンポ走)は優れた練習ですが、設定ペースが上がってくると後半にフォームが崩れたり、追い込みすぎてリカバリーに時間がかかったりします。

そんな時に推奨したいのが、クルーズインターバルというメニューです。

クルーズインターバルというのは、例えば、2km×5セット(リカバリー1分)で行う形式です。

分割することによって、20分の持続走よりも速い設定ペースを維持でき、かつ結果としてTペース付近での疾走時間をより長く確保できます。

この『少し速いペースで長く耐える』という刺激こそが、マラソンペース(Mペース)の余裕度を劇的に向上させるカギとなります。

②:設定ペースを細かく設定する

トレーニングを行う際は、なんとなく『今日はキロ3分50秒くらいかな~』と決めるのは勿体ないです。

直近のレース結果から算出されたVDOTに基づき、「4分」なら「4分」を厳守してください。

1秒速すぎれば無酸素運動の割合が増えてしまい、1秒遅ければ狙った刺激に届きません。

設定ペースを細かく設定することで、トレーニング効果を最大限に高めることができます。

【その2】インターバルトレーニングで心肺機能を底上げする

【その2】インターバルトレーニングで心肺機能を底上げする

Tペースの底上げが行き詰まったら、それは『VO_2max(エンジンの排気量のようなもの)』が限界に来ているサインかもしれません。

酸素供給能力へのアプローチ

この状況で効果的なのが、心肺機能に強烈な負荷をかけるインターバルトレーニングです。

一般的な「1000m × 5本(リカバリー200m)」のようなインターバル走の目的は、心臓の一回拍出量を増やし、全身への酸素供給能力を高めることにあります。

このトレーニングで重要なのは、追い込みすぎないことです。

100%の全力疾走ではなく、心拍数が最大心肺の90〜95%に達するペース(VO_2maxペース)を維持し、適切なリカバリーを挟みながら、高い酸素摂取状態を10分〜15分程度維持することを目指します。

【その3】セット練習による脂質代謝の最適化

35km以降の失速は、多くの場合、糖(筋グリコーゲン)の枯渇が原因です。

これを防ぐには、糖を節約し、体内に豊富にある『脂質』をエネルギーとして使う能力を鍛える必要があります。

意図的な『枯渇状態』でのジョグ

効率的なトレーニング手法の1つが、『枯渇状態』でのジョグです。

トレーニングの例を挙げると、

  • 金曜日: 高強度のポイント練習(インターバルや閾値走)、体内の糖をあえて消費する。
  • 土曜日: 糖が少ない状態で、25km〜30kmのロングジョグを行う。

・・・といった感じです。

あえてエネルギーが枯渇した状態で走ることで、カラダは『脂質を効率よく燃焼させてエネルギーを作るしかない・・!』という生理的適応を迫られます。

これが、レース後半に粘り抜くためのトレーニングにつながります。

大切なのは、『引き算』戦略

【その4】大切なのは『引き算』戦略
かぴまる

トレーニングの負荷を高くしなきゃと思うと、ちょっと憂鬱な感じするなぁ・・

ここまでの練習メニューを見て、さらに負荷が増えるのか・・と憂鬱な気分になった方もいるかもしれません。

しかし、真に伝えるべきは『ポイント練習以外をいかに適当に(楽に)こなすか』という引き算の戦略です。

①:ジョグのペースに注意する

ありがちな失敗として、ジョグのペースが速すぎることがあります。

サブ3レベルのランナーだと、ジョグと言ってもキロ4分台前半で走れてしまいます。

しかし、常にそのペースで走っていると、毛細血管の発達を促す「低強度」の刺激が得られず、慢性的な疲労だけが蓄積します。

ポイント練習で狙った負荷を100%かけるためには、それ以外の日は徹底的に抜く必要があります。

『ジョグでもある程度の強度で走らないと不安・・』というメンタリティを引き算し、『次のポイント練習に向けて疲労を徹底的に抜く』という戦略的休養を取り入れてください。

②:メニューは臨機応変に設定する

もし、予定していた日になっても疲労感が強かったり、脚に違和感があったりしたなら、その時はトレーニングを「中止」もしくは「強度の低いジョグ」に差し替えてください。

「決めたからやる」という足し算の思考は、ケガにつながるリスクが高く危険です。

「今日はやらない」という引き算ができるランナーこそが、スタートラインに最高の状態で立つことができます。

まとめ:

サブ3のその先にある世界は、何となくの頑張りだけで何とかなるレベルではありません。

自分のカラダを1つの実験体と見なして、

  • ポイント練習翌日は、疲労回復ジョグに徹しよう
  • VO2maxの向上を目指すメニューは、距離は追わないでおこう

・・といったように、トレーニングに対して明確な目的を持って取り組みましょう。

トレーニング負荷をコントロールし、不要な負荷を削ぎ落としていく。その「科学的なアプローチ」と「引き算戦略」を持てたとき、さらに進化できるはずです。

今回は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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