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【今すぐ実践】失語症の方に対する支援のポイントについて解説します

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N君

失語症の方との関わり方って、
どうするのが正解なんだろう?

カピまる

失語症の方に対する支援方法として、
6つのポイントについて解説するよ!

失語症のようなコミュニケーション障害は、

  • 自分の抱える思いを伝えられない
  • してもらいたい、伝えたいことが伝わらない
  • 相手の言葉が理解できない

といった精神的ストレスにつながり、リハビリテーションの妨げともなりうるものです。

その他にも、

  • 本が読めない
  • 字が書けない

といった活動にも影響を及ぼし、さまざまな生活場面での不自由さにつながります。

失語症の症状は、家族や周囲の方のサポートによって、少しずつ改善する可能性があります。

そこで今回は、「失語症の方に対する支援方法」をテーマに、関わる際のポイントについてご紹介します。

すぐにでも実践できる内容ばかりなので、ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてください!

この記事を書いた人

<プロフィール>

  • カピまるブログ運営者
  • 3年目作業療法士
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  • 愛用テーマ: SWELL
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目次

基本的な接し方のポイント

失語症の方との基本的な接し方のポイントは、以下のとおりです。

  • 「ゆっくり」「短く」「分かりやすく」
  • 「はい」「いいえ」で答えられる質問をする
  • 話題を急に変えない
  • 分かりにくい内容は、くり返し伝える
  • 正しく理解できているか、確認しながら話す
  • 絵や写真、ジェスチャーを交える
  • 実物を見せたり、その場に行って話をする

失語症の特徴として、

  • 話す
  • 聞く
  • 読む
  • 書く

といった、4つの言語的側面に障害が見られることがあります。

そして「言葉の意味」「文法」「音韻」「語彙」、それぞれの側面が障害されます。

こうした苦手とするコミュニケーションの側面を知り、相手が理解しやすくなるよう工夫をすることが重要です。

特に押さえておきたいポイントは、以下の3点です。

『ゆっくり、短い言葉で、はっきりと』が大原則!

相手が理解しやすくなるようなコミュニケーションは、

  • ゆっくりと
  • 短い言葉で
  • はっきりと

話すことがとても重要であり、効果的であると言えます。

普段と同じような話し方ではなく、相手に理解してもらえるよう工夫するよう心がけましょう。

別の話題に触れる際には、事前にそのように伝えることで、相手に伝わりやすくなるはずです。

絵や写真、ジェスチャーを使う!

失語症の方は、「聞く」より「文字を理解する」ことが得意なことが多いです。

そのため絵や写真、ジェスチャーを用いたコミュニケーションがとても効果的です。

特定の話題について話す際には、キーワードを示しながら話すのも良いかもしれません。

「はい」「いいえ」で答えられる質問を!

失語症の方の場合、自分の思ったように言葉が出ないことがあります。

そのような時には、「はい」「いいえ」で答えられる質問をしましょう。

会話をする際には、相手が言いたいであろう言葉を推測し、質問することが大切です。

症状に合わせた接し方のポイント

ここでいう「症状」とは、以下のようなことを指します。

  • 言いたい言葉が見つからない
  • 言いたい言葉と違う言葉が出てしまう
  • 言葉を聞いて理解することが難しい

それぞれの症状における支援のポイントを、順番に解説していきます。

①:言いたい言葉が見つからない場合

このような場合における支援のポイントは、以下のとおりです。

  • 先回りして言ってしまわない
  • 相手の言葉をさえぎらない
  • 「はい」「いいえ」で答えられる質問をする
  • 表情やジェスチャーから、相手の意図を判断する

失語症の方は、健常者と比べてコミュニケーションに多くの時間がかかってしまいます。

相手の話を聞く姿勢(=傾聴)を基本として、相手の言葉に寄り添うことが大切です。

なかなか言葉が出てこない時は、質問方法を変えてみましょう。

そうすることで、相手が少しでも答えやすいように工夫することが大切です。

②:言いたい言葉と違う言葉が出てしまう場合

このような場合における支援のポイントは、以下のとおりです。

  • 一方的に相手の話を否定しない
  • 伝えようとしている言葉を推測し、そのまま話を続けさせる
  • 文字や絵で描き示しながら、内容を適宜確認する

感覚性失語(ウェルニッケ失語)のように、発話は流暢だけど錯誤が生じてしまうような方が該当します。

くり返しになりますが、大切なのは「傾聴の姿勢」です。

相手の伝えたいことを推測し、文字や絵を通して内容を確認しながら会話をしましょう。

③:言葉を聞いて理解することが難しい場合

このような場合における支援のポイントは、以下のとおりです。

  • 短い言葉で、ゆっくりと話す
  • 言葉の切れ目で少し間をおくよう
  • 絵やジェスチャーを使用する
  • 内容が伝わったかどうか、適宜確認する

普段の話し方以上に、ゆっくりと、短く分かりやすい言葉を使うことが大切です。

重要事項については、内容が伝わったかどうか、時々確認するようにしましょう。

主な注意点

失語症の方とコミュニケーションを取る際の注意点は、以下のとおりです。

  • 子ども扱いをしない
  • 一方的に否定しない
  • 分かったふりをしない

この中でも特に注意が必要なのは、「子ども扱いしないこと」です。

注意点①:子ども扱いしない!

失語症の方とコミュニケーションを取る際のポイントとして、

  • 「ゆっくり」「短く」「はっきり」話す
  • 絵やジェスチャーを使う
  • 「はい」「いいえ」で答えられる質問をする

といったことが重要だとお伝えしてきました。

これらは有効な手段ではありますが、やり過ぎてしまうと「子ども扱いされている」と不快感につながります。

相手のことを尊重する気持ちは忘れずに、適切な距離を保って関わるように心がけましょう。

注意点②:一方的に否定しない!

  • 「それは○○じゃない。△△だよ~……」
  • 「○○ってどういうこと?△△じゃないの~……」

一方的に話を否定されると、相手もコミュニケーションを取りたいと思いません。

「傾聴」の姿勢を基本として、相手の言葉に耳を傾けることが大切です。

その中で、「はい」「いいえ」で答えられる簡単な質問を行い、話の内容を整理しましょう。

注意点③:分かったふりをしない!

分かったふりをしていると、相手も伝わっていると思い、どんどん話を進めようとします。

それなのに伝わっていないとなると、混乱をまねきコミュニケーションに支障が出ます。

お互いに情報を共有しているという意識を持つことが大切です。

さいごに

今回は、「失語症の方に対する支援方法」をテーマに、関わる際のポイントについて解説しました。

正しい知識を持って対象者の方と関わり、支援を行うように意識していきましょう。

すぐに実践できる内容ばかりですので、ぜひ今後の生活に役立ててください。

以下の記事では、失語症の概要について詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

今回は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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