もうじき実習を控えている作業療法学生です。実習前にどのようなことを準備するべきでしょうか?
こうした疑問に答えます。
作業療法学生にとっての一大イベント「臨床実習」。
- 事前に何を準備したらいいか分からない
- うまくやっていけるか不安だ
実習を迎えるにあたって、こうした不安や緊張を感じている方も多いのではないでしょうか。
「実習」という慣れない体験をするにあたって、不安や緊張を感じることは当然のこと。
ただ、事前準備をきちんとすれば、こうした不安や緊張を和らげ、自信をもって実習に臨むことができます。
そこで今回は、「事前準備でやっておくべきこと」をテーマに、4つのポイントについてご紹介します。
- これから実習を控えていて、不安に感じている
- 自信をもって実習に臨みたい
- 事前準備でどのようなことをすべきか知りたい
本記事を一通り読めば、自信をもって臨床実習を迎えることができるはずです。
上記に該当する方は、ぜひ最後までご覧いただき、今後の学習の参考にしてください!
臨床実習前にやるべきこと4選
実習前の事前準備としてやるべきことは、以下の4つです。
- 評価・検査の手技を確認する
- 実習先の情報について調べておく
- 目上の方とのコミュニケーションに慣れる
- 体力をつける
それぞれのポイントについて、順番に解説していきます。
準備①:評価・検査の手技を確認する
まず1つ目のポイントは、「評価・検査の手技を確認する」です。
これまでに習った評価・検査の手技については、一通り確認しておきましょう。
とはいっても、習った評価・検査って山ほどあるけど、すべて確認するの?
臨床実習では、「学生が経験できるように」という観点から、幅広くさまざまな手技を実施します。
そのため大変ではありますが、特定のものに山をはるのではなく、幅広く一通り確認することをオススメします。
確認すべき評価・検査の例
- 面接、観察、問診
- ROM
- MMT
- ブルンストローム
- 感覚検査
- 筋緊張検査
- 反射検査
- バイタルサインの測定方法
- 協調性検査
- 高次脳機能検査
- 上肢機能検査
- ADL評価
ざっと書き出しただけでも、このとおり多くの評価・検査が挙げられます。
参考書を見ながらでなくとも実施できるくらいまで、何度もくり返し練習しましょう。
こうした努力をするか否かで、本番患者さんを目の前にした時の緊張感が大きく変わってくるはずです。
「備えあれば患いなし」とはまさにこのこと。自信を持てるようになるまで、くり返し練習しましょう。
準備②:実習先の情報について調べておく
2つ目のポイントは、「実習先の情報について調べておく」です。
特に調べておく必要があるのが、病院で扱うことの多い「疾患」についてです。
これは、事前準備のみならず実習そのものに大きく影響するため、必ず調べておきましょう。
調べる方法としては、以下の3つがあります。
- 病院のホームページを確認する
- 先輩のレポートを参考にする
- 学校の先生方に相談する
また、実習先への事前連絡の際に、担当の先生に確認を取ってみるのも良いかもしれません。
文献や参考書は事前に準備を忘れずに
関連する文献や参考書については、事前に準備をしておきましょう。
特に、
- 治療方法
- 予後予測
- リスク管理
この3点に関するものは、忘れずに集めておきましょう。
実習期間中は、レポート課題に追われてしまうため、時間が足りなくなってしまいがちです。
文献や教科書を「探す」時間はほとんどない、と思った方が良いです。
困った時にすぐ調べられるような教材を、事前準備として必ず用意しておきましょう。
準備③:目上の方とのコミュニケーションに慣れる
3つ目のポイントは、「目上の方とのコミュニケーションに慣れる」です。
臨床実習で関わる方は、基本的に年上の方が多いはずです。
実習に出かける前に、
- 学校の先生
- 近所に住むお年寄り
- ショッピングセンターの店員さん
といったように、普段あまり接しない方とのコミュニケーションを経験しておきましょう。
慣れない環境の中では、自分が思っている以上に、普段どおり話せなくなってしまうものです。
評価・検査の練習と同様に、苦手意識がなくなったと思えるまで、くり返し話す練習をしてみましょう。
準備④:体力をつける
最後4つ目のポイントは、「体力をつける」です。
作業療法の臨床実習は、多くの場合、1ヶ月~1ヶ月半程度とされています。
レポート課題や自己学習で追われる日々のため、「体力勝負」となる一面もあります。
- ジムに通って身体を鍛える
- 定期的にランニングやウォーキングをする
- 規則正しい生活リズムを心がける
- 1日3食きちんと食べる
このように、「活動的」で「規則正しい」生活を送れるように、実習前は特に意識してみましょう。
【いちばん大事なこと】⇒ 毎日元気に行くこと
臨床実習では、
- レポートをきちんと作成すること
- 評価、検査を正しく行うこと
- 社会人としての自覚をもって過ごすこと
といったように、大切だとされていることはいくつもあります。
しかし、何よりもいちばん大事なことは、「毎日元気に実習へ行くこと」です。
実習先の先生、学校の先生、これから関わる患者さん、誰もがそれを望んでいるはずです。
実習だからといって気負わず、身体には気をつけて頑張ってください。
まとめ:作業療法臨床実習の事前準備でやっておくべきこと
以上、「事前準備でやっておくべきこと」をテーマに、4つのポイントについて紹介しました。
さいごにもう一度おさらいしておきましょう。
実習の事前準備でやっておくべきこと
- 評価・検査の手技を確認する
- 実習先の情報について調べておく
- 目上の方とのコミュニケーションに慣れる
- 体力をつける
最高のスタートダッシュが切れるよう、事前準備は入念に行うようにしましょう。
毎日元気に実習へ行けるよう、あまり無理はせず、身体に気をつけて頑張ってください!
以下の記事では、レポート課題の作成方法などについて詳しく解説していますので、併せてご覧ください↓↓
今回は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。