【ADL評価】老研式活動能力指標の概要と解釈について解説します

こんにちは、カピまるです。

今回は、「老研式活動能力指標の概要と解釈」をテーマに解説します。

N君
N君

老研式活動能力指標の概要について

くわしく教えて下さい!!

  • ADL評価方法について勉強したい
  • 老研式活動能力指標の概要について知りたい
  • 臨床での使用を検討している

上記に該当する方は、ぜひ最後までご覧いただき、今後の学習に役立ててください。

↓↓その他のADL評価の概要については、以下の記事をご覧ください↓↓

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老研式活動能力指標の概要

わが国では、当時、

  • 高齢者の健康は疾病の有無ではなく、生活機能の自立の程度で評価すべき

とされていました。

そして地域に暮らす高齢者に対して、より高次の生活機能を評価できる指標が必要だと考えられていました。

その中で東京都老人総合研究所によって開発されたのが、『老健式活動能力指標』です。

主に、地域に暮らす高齢者の生活機能を測定する際に用いられます。

老研式活動能力指標では、特にIADL(手段的日常生活活動)機能について評価を行います。

↓↓ADLの概要について、以下の記事をご覧ください↓↓

主な検査項目

老研式活動能力指標は、以下の13項目から構成されます。

No.質問内容得点:1得点:0得点記入欄
1バスや電車を使って1人で外出できますかはいいいえ
2日用品の買い物ができますかはいいいえ
3自分で食事の用意ができますかはいいいえ
4請求書の支払いができますかはいいいえ
5銀行預金・郵便貯金の出し入れが自分でできますかはいいいえ
6年金などの書類が書けますかはいいいえ
7新聞を読んでいますかはいいいえ
8本や雑誌を読んでいますかはいいいえ
9健康についての記事や番組に関心がありますかはいいいえ
10友達の家を訪ねることがありますかはいいいえ
11家族や友達の相談に乗ることがありますかはいいいえ
12病人を見舞うことができますかはいいいえ
13若い人に自分から話しかけることがありますかはいいいえ
合計:  点

これら13項目は、以下の3領域に分類することができます。

  • 手段的自立(5項目)
  • 知的能動性(4項目)
  • 社会的役割(4項目)

それぞれの領域について、順番に解説していきます。

◎手段的自立

『手段的自立』に該当する項目は、以下のとおりです。

  • バスや電車を使って1人で外出できますか
  • 日用品の買い物ができますか
  • 自分で食事の用意ができますか
  • 請求書の支払いができますか
  • 銀行預金・郵便貯金の出し入れが自分でできますか

項目によっては、

カピまる
カピまる

近くに電車やバスなんて

通ってないからなぁ…

N君
N君

食事の準備は全然しないよ。

奥さんがいつもするからね。

といったように、普段あまり馴染みのない活動が含まれている場合があります。

その場合は、「もし自分がやるとしたら出来ますか?」と聞き直す必要があります。

※『普段やっていない=出来ていない』ではないことに注意しましょう。

◎知的能動性

『知的能動性』に該当する項目は、以下のとおりです。

  • 年金などの書類が書けますか
  • 新聞を読んでいますか
  • 本や雑誌を読んでいますか
  • 健康についての記事や番組に関心がありますか

『知的能動性』とは、現実の中で問いを見つけ、それに対しさまざまな方法を通して、自分なりの答えを見出していく学びの構えのことです。

この領域では、より高次の日常生活活動である、IADLについて評価を行います。

◎社会的役割

『社会的役割』に該当する項目は、以下のとおりです。

  • 友達の家を訪ねることがありますか
  • 家族や友達の相談に乗ることがありますか
  • 病人を見舞うことができますか
  • 若い人に自分から話しかけることがありますか

地域の中で暮らす高齢者を対象とした評価であるため、人間関係にまつわる項目も含まれます。

評価の実施方法

老研式活動能力指標は、主に面接形式で実施します。

また評価は、「本人」もしくは「本人の生活状況を知る家族等」に対して行います。

1~13の質問項目に従って、質問内容に対する活動状況を

  • はい(出来ている)
  • いいえ(出来ていない)

の2択で聞き取りを行います。

高齢者を対象に作成されているため、質問は簡単で理解しやすく、容易に回答できます。

◎検査実施時の注意点

検査を行う際の注意点は、以下のとおりです。

  • 知的機能の著しく低下した高齢者等は、評価の対象外である。
  • 検査者が自己判断で説明の追加や答えを誘導してはいけない。

面接形式で行うため、ある程度の知的機能が保たれている必要があります。

認知症等を理由に知的機能が低下している場合は、検査の適応外となる場合もあります。

正確な評価を行うためにも、上記2点については注意しましょう。

結果の解釈について

老研式活動能力指標では、各項目「はい」もしくは「いいえ」で回答します。

総得点は13点、最低点は0点です。

そして、点数が高いほど自立していることを示します。

また老研式活動能力指標の性別・年齢別得点は、以下のとおりです。

年齢男性女性合計
65~69歳11.8±1.911.8±2.011.8±2.0
70~74歳11.1±2.811.0±2.411.0±2.6
75~79歳10.4±3.210.5±2.910.5±3.0
80歳~ 8.7±4.2 7.6±4.2 8.0±4.2
合計11.0±3.010.6±3.110.8±3.0

老研式活動能力指標では、明確なカットオフ値は設けられていません。

1つの目安として、10点を超えてくると生活機能が自立してきます。

さいごに

本記事では、「老研式活動能力指標の概要と解釈」をテーマに解説しました。

臨床で使用する機会もあると思うので、今一度知識の整理をしておきましょう。

本記事を、今後の学習に役立てていただければ幸いです。

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