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【徹底解説】ADL機能に対する評価スケールFIMについて

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N君

ADL機能に対する評価について勉強したいなぁ。

カピまる

それならFIMについて解説しよう!

リハビリテーション分野では、障害をかかえながら環境に適応することが大きな目標の1つとなります。

そのためには、生活課題と呼ばれる、

  • 身辺活動
  • 移動
  • コミュニケーション
  • 家事
  • 地域生活

といった日常生活活動(ADL)を評価することは、重要な意味を持ちます。

今回は、こうしたADL機能に対する主要な評価スケール「FIM」について解説していきます。

本記事を一通り読めば、FIMの概要について誰でも理解できるはずです!

  • ADL機能に対する評価方法を知りたい!
  • 『FIM』の概要について勉強したい!
  • 臨床場面での実施を検討している!

上記のような方は、ぜひ参考にしていただき、今後の学習に役立ててください!

この記事を書いた人

<プロフィール>

  • カピまるブログ運営者
  • 3年目作業療法士
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目次

FIMの基礎知識

FIMとは、機能的自立度評価法(Functional Independence Measure)の略称です。

現在では、国内外で最も一般的に使用されているADL評価の1つとされています。

主な検査項目

FIMは、以下①運動13項目、②認知5項目 の計18項目から構成されます。

運動項目

項目
セルフケア
  • 食事
  • 整容
  • 清拭
  • 更衣(上半身)
  • 更衣(下半身)
  • トイレ動作
項目
排泄コントロール
  • 排尿管理
  • 排便管理
項目
移乗
  • ベッド⇔椅子⇔車椅子 各間の移動
  • トイレ
  • 浴槽、シャワー室へ(から)の移乗
項目
移動
  • 歩行(屋内、屋外)
  • 車いす
  • 階段昇降

認知項目

項目
コミュニケーション
  • 理解
  • 表出
項目
社会的認知
  • 社会的交流
  • 問題解決
  • 記憶

採点基準について

FIMの採点基準は、以下のように定められています。

採点基準介助者介助内容
7:完全自立不要不要
6:修正自立不要不要時間を要す、補助具が必要、安全性の配慮
5:監視・準備必要不要監視、指示、促し、準備
4:最小介助必要必要75%以上を自分で行う
3:中等度介助必要必要50%以上~75%未満を自分で行う
2:最大介助必要必要25%以上~50%未満を自分で行う
1:全介助必要必要25%未満しか自分で行わない

全18項目について、完全自立~全介助の程度に応じて、7段階(1~7点)で採点します。

まず初めに、「介助者の有無」によって「6点以上or5点以下」の判定を行います。

6(修正自立)と7(完全自立)の判断基準

6点と7点の違いについては、

  • 活動に要する時間
  • 補助具の有無
  • 安全性への配慮の必要性

に応じて、それぞれ判定を行います。

5(監視・準備)以下の判断基準

介助者が必要(5点以下)の場合、

  • 5点…監視や促しのみで可能な場合
  • 4点…75%以上を自力で行う
  • 3点…50%以上~75%未満を自分で行う
  • 2点…25%以上~50%未満を自分で行う
  • 1点…25%未満しか自分で行わない

このように、4点以下は「介助量の程度」で判定します。

「行ってない」、「安静度や療養上の理由等で行えない」といった場合には、1点となります。

検査の特徴

FIMの特徴は、以下のとおりです。

  • 対象年齢は7歳以上
  • 日常生活活動のうち、「しているADL」を評価する
  • 介助量の測定を目的としている
  • すべての病気・障害に対応した評価である
  • 世界的に広く使用されている
  • 医療従事者以外でも使用することができる

※「しているADL」=日常生活で実際に行っている動作能力

※「できるADL」 =リハビリや動作テスト等で行っている動作能力

「できるADL」=【その人の最大能力を発揮している状態】であり、日常的には行えていない活動が含まれます。

採点例のご紹介「食事」

参考までに、「食事」の採点例についてご紹介します。

得点内容
7:完全自立すべての性状の食物を皿から口まで運び、咀嚼し嚥下が可能
6:修正自立時間を要する(通常の3倍程度)、
補助具を要する、
部分的に非経口的栄養に頼る、
自分で準備・片付けが可能
5:監視・準備準備や監視を要する、
補助具の着脱に介助を要する、
運ばれた食物を刻んでもらう
4:最小介助食事動作の75%以上を自分で行う
3:中等度介助食事動作の50%以上~75%未満を自分で行う
2:最大介助食事動作の25%以上~50%未満を自分で行う
1:全介助食事動作の25%未満しか自分で行わない

事前に食事が用意された状態から、

  • 食事の準備
  • 口に運ぶ動作
  • 咀嚼・嚥下機能

について評価を行います。

経管栄養の場合、栄養注入を自力で行っている場合は「6:修正自立」ですが、全面的に介助の場合は「1:全介助」です。

  • 「準備」とは、エプロンの着脱、食べこぼしの後始末のこと
  • 配膳、下膳といった動作は含まない
  • 箸を使わないことによる減点はない

結果の解釈

FIMは、対象者のADL機能に対する自立度と介助量を点数で把握することができます。

そのため、

  • 現状生活における課題の発見
  • 治療・ケア計画の立案
  • 入院時・退院時の効果判定

などの指標として用いられています。

治療・ケアを通して運動・認知機能に対しどの程度変化が生じたのか、細かく把握できます。

さいごに

今回は、ADL機能に対する評価スケール「FIM」について解説しました。

リハビリテーション職員として関わる上で、日常生活活動(ADL)について評価を行うことは、極めて重要です。

特に使用する機会が多い評価ですので、今一度概要について整理しておくことをおススメします。

以下の記事では、ADL機能に対するその他の評価スケールについて、くわしく解説しています。

今回は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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