【ADL評価】FIMの概要と評価方法【作業療法士が解説します】

こんにちは、カピまるです。

今回は、「FIMの概要と評価方法」をテーマに解説します。

カピまる
カピまる

ADL評価といえば、有名なのはFIMだね!

評価の概要について詳しく教えてほしいな!

本記事では、

  • FIMの概要
  • 採点基準
  • 採点例のご紹介
  • 評価の特徴
  • 結果の解釈

の5項目について、それぞれまとめていきます。

ぜひ参考にしていただき、知識の整理と今後の学習に役立てて下さい。

N君
N君

あれっ?そもそもADLって何だっけ…??

↓↓ADLの概要については、以下の記事をご覧ください↓↓

N君
N君

ADLの評価様式について、もっと勉強したい!!

↓↓その他ADL評価手法については、以下をご覧ください↓↓

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FIMの概要

FIMとは、「 Functional Independence Measure:機能的自立度評価法」の略称です。

現在では、国内外で最も一般的に使用されているADL評価の1つとされています。

FIMは、『運動13項目』と『認知5項目』の計18項目から構成されます。

セルフケア
  • 食事
  • 整容
  • 清拭
  • 更衣(上半身)
  • 更衣(下半身)
  • トイレ動作

排泄コントロール
  • 排尿コントロール
  • 排便コントロール

移乗
  • ベッド・椅子・車椅子
  • トイレ
  • 浴槽・シャワー

移動
  • 歩行・車椅子
  • 階段

コミュニケーション
  • 理解
  • 表出

社会的認知
  • 社会的交流
  • 問題解決
  • 記憶

全18項目を完全自立~全介助の程度に応じて7段階(1~7点)で採点します。

総得点は、7点×18項目 = 126点、最低点は18点です。

FIMの採点基準

FIMの採点基準は、以下のように定められています。

採点基準介助者介助内容
7:完全自立不要不要
6:修正自立不要不要時間を要す、補助具が必要、安全性の配慮
5:監視・準備必要不要監視、指示、促し、準備
4:最小介助必要必要75%以上を自分で行う
3:中等度介助必要必要50%以上~75%未満を自分で行う
2:最大介助必要必要25%以上~50%未満を自分で行う
1:全介助必要必要25%未満しか自分で行わない

まず初めに、「介助者の有無」によって「6点以上 or 5点以下」を判定します。

6点と7点の違いについては、

  • 活動に要する時間
  • 補助具の有無
  • 安全性への配慮の必要性

に応じて、それぞれ判定を行います。

介助者が必要(5点以下)の場合、

  • 5点…監視や促しのみで可能な場合
  • 4点…75%以上を自力で行う
  • 3点…50%以上~75%未満を自分で行う
  • 2点…25%以上~50%未満を自分で行う
  • 1点…25%未満しか自分で行わない

このように、4点以下は「介助量の程度」で判定します。

「行ってない」「安静度や療養上の理由等で行えない」場合には、1点となります。

採点例のご紹介「食事」

カピまる
カピまる

うーん…中々イメージが難しいなぁ。

実際のADL活動の採点例について教えて下さい!

ここでは実際に、「食事」の採点例についてご紹介します。

得点内容
7:完全自立すべての性状の食物を皿から口まで運び、咀嚼し嚥下が可能
6:修正自立時間を要する(通常の3倍程度)、
補助具を要する、
部分的に非経口的栄養に頼る、
自分で準備・片付けが可能
5:監視・準備準備や監視を要する、
補助具の着脱に介助を要する、
運ばれた食物を刻んでもらう
4:最小介助食事動作の75%以上を自分で行う
3:中等度介助食事動作の50%以上~75%未満を自分で行う
2:最大介助食事動作の25%以上~50%未満を自分で行う
1:全介助食事動作の25%未満しか自分で行わない

事前に食事が用意された状態から、

  • 食事の準備
  • 口に運ぶ動作
  • 咀嚼・嚥下機能

について評価を行います。

注意
  • 「食事の準備」は、エプロンの着脱や食べこぼしの後始末などが含まれる。
  • 配膳や下膳といった動作は含まない。
  • 箸を使わないことによる減点はない。

経管栄養の場合、栄養注入を自力で行っている場合は「6:修正自立」です。

一方、全面的に介助してもらっている場合は「1:全介助」です。

FIMの特徴

FIMの特徴は、以下のとおりです。

  • 対象年齢は7歳以上(7歳未満の小児用評価尺度:Wee-FIM)
  • 日常生活活動のうち、「しているADL」を評価する
  • 介助量の測定を目的としている
  • すべての病気・障害に対応した評価である
  • 世界的に広く使用されている
  • 医療従事者以外でも使用することができる

◎「しているADL」を評価する

「しているADL」とは、日常生活で実際に行っている動作能力を意味します。

一方「できるADL」とは、リハビリや動作テストの際に行っている動作能力を意味します。

注意
  • 「できるADL」とは、その人の最大能力を発揮している状態。
  • そのため、「日常的には行えていない活動」が含まれる。

◎医療従事者以外の方でも評価出来る

FIMは、主に観察に基づいて評価を行います。

そのため採点基準を理解すれば、誰でも簡単に評価することができます。

臨床では、リハビリ専門職以外にも、看護師や介護士が評価を行うこともあります。

結果の解釈

FIMは、対象者のADL機能に対する自立度と介助量を点数で把握することができます。

そのため、

  • 現状生活における課題の発見
  • 治療・ケア計画の立案
  • 入院時・退院時の効果判定

などの指標として用いられています。

治療・ケアを通して運動・認知機能に対しどの程度変化が生じたのか、細かく把握できます。

さいごに

今回は、「FIMの概要と評価方法」をテーマに、

  • FIMの概要
  • 採点基準
  • 採点例のご紹介
  • 評価の特徴
  • 結果の解釈

の5項目について、それぞれ解説しました。いかがでしたでしょうか。

本記事を、今後の学習に役立てていただければ幸いです。

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