注意障害に対する評価について勉強したいなぁ。
それならCATについて解説しよう!
- 作業中にミスしやすくなる
- 同時に複数の仕事をこなせない
- 集中力が続かない
注意障害では、こうした症状が見られるといった特徴があります。
本人が抱える症状を理解するうえで、評価を適切に実施することはとても大切なことです。
そこで今回は、注意機能障害に対する総合評価スケール『CAT』について解説します。
- 注意障害に対する評価方法について学びたい!
- 『CAT』の概要について勉強したい!
- 臨床場面での実施を検討している!
上記のような方は、ぜひ参考にしていただき、今後の学習に役立ててください!
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標準注意機能検査『CAT』の概要
『CAT』は、『標準注意機能検査:Clinical Assessment for Attention』の略称です。
- 持続性注意
- 選択性注意
- 転換性注意
- 配分性注意
という4つの注意機能に関する障害について、総合的に評価することができます。
評価できる機能一覧
CATで評価することができる機能については、以下のとおりです。
- 注意の容量
- 持続性
- 選択
- 転換(変換)
- 配分
各機能について、標準化された方式で評価を行います。
評価を構成する7つの下位項目
CATは、以下の7つの下位項目から構成されています。
- Span(視覚性・聴覚性)
- 抹消課題(視覚性・聴覚性)
- Symbol Digit Modalities Test (SDMT)
- Memory Updating Test
- Paced Auditory Serial Addition Test (PASAT)
- Position Stroop Test (上中下テスト)
- Continuous Performance Test (CPT)
Spanは、単純な注意の範囲や強度を検討するものです。
作動記憶や短期記憶、ワーキングメモリーの代表的な検査法として用いられています。
- 間が数秒間という、非常に短い記憶力のこと。
- 『保持』と『処理』を並行して行うシステムである。
こちらは、
- Digit Span(数唱)
- Tapping Span(視覚性スパン)
といった、2つの課題から構成されています。
抹消課題は、『選択性注意機能』の障害について検査します。
主に、
- Visual Cancelling Test (視覚性抹消課題)
- Auditory Detection Test (聴覚性検出課題)
という2つの課題から構成されます。
検査では、図形・数字・仮名の3つのモダリティを用いて検査します。
SDMTは、『配分性注意機能』の障害について検査します。
記号と数字の対応表を用いて、9つの記号に対応する数字をできるだけ多く記入する課題です。
記憶更新検査(Memory Updating Test)では、『作動記憶』について検査します。
検査では、検査者が読み上げる数字のうち、末尾3つもしくは4つを回答します。
PASATでは、『配分性注意機能』の障害について検査します。
検査では、検査用CDを用いて、連続で読み上げられる1桁の数字の足し算を行います。
Position Stroop Testでは、『転換性注意機能』の障害について検査します。
検査では、「上」「中」「下」という漢字が書かれている位置について回答します。
異なる刺激や情報に対して、柔軟に注意を切り替える能力について評価します。
CPTでは、『持続性注意機能』『選択性注意機能」の障害について検査を行います。
パソコン画面上に特定の数字が表示されるたびに、素早くスペースキーを押す課題です。
評価の特徴
評価の特徴として、以下のことが挙げられます。
- 注意機能を総合的に評価できる
- 年代ごとの基準値・カットオフ値によって、客観的に評価できる
- その他障害による影響を受けやすい(例:失語症、記憶障害)
評価を実施する前に、必ず情報収集を行うようにしましょう。
正しく評価・解釈をするうえで、とても重要なことです。
さいごに
本記事では、注意機能障害に対する総合評価スケール『CAT』について解説しました。
注意機能障害は、リハビリ専門職とも関わりが深い障害の1つです。
CATは、臨床でも使用する機会が多いので、今一度復習しておくことをおススメします。
以下の記事では、注意障害に対するその他の評価スケールについて、詳しく解説しています。
また、注意障害に対するアプローチ方法についても解説していますので、併せてご覧ください。
今回は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。