こんにちは、カピまるです。

授業でLawtonの尺度なるものの存在を知りました
復習に役立てたいので、概要について教えてください!
今回は、『Lawtonの尺度の概要と結果の解釈」をテーマに解説します。
本記事では、主に
- Lawtonの尺度の概要
- 主な評価対象(年齢・性別)
- 主な検査項目
- 実施方法と留意点
- 結果の解釈
の5項目について、詳しくまとめていきます。
ぜひ最後までご覧いただき、今後の学習に役立ててください。
↓↓その他ADL機能の評価尺度について、あわせてご覧ください↓↓
Lawtonの尺度の概要

Lawtonの尺度は、1960年代にLawdon氏とBrody氏によって開発されたADL評価尺度です。
この評価尺度では、主に「手段的日常生活活動(IADL)」について評価を行います。

あれ、IADLってそもそも何だっけ…?
一度復習した方がいいかもなぁ…。。
↓↓ADLの概要については、以下の記事にまとめてました↓↓
IADLは、「Instrumental Activities of Daily Living:手段的日常生活活動」の略称です。
例えば、
- 買い物
- 掃除
- 洗濯
- 金銭の管理
- 服薬の管理
- 食事の支度
- 移動・外出
といった、高い社会性や認知機能を必要とする、応用的な活動が含まれます。
Lawtonの尺度では、主にこうした活動を評価対象としています。
評価対象(年齢・性別)


IALD項目を対象とすることは理解できたよ!
年齢や性別についても決まりがあるのかな…?
Lawtonの尺度は、主に高齢者専用の評価方法として使用されています。
また、男性と女性で回答する項目が異なっています。
※FIMやBarthel Indexといった、幅広い年齢層を対象とした評価とは異なるため注意!!
主な検査項目

Lawtonの尺度の検査項目は、以下のとおりです。

Lawtonの尺度では、これら8つのIADL項目について評価を行います。

どれも日常生活において、必要な活動ばかりだね!
実施方法と留意点

次に、Lawtonの尺度の実施方法と留意点についてまとめます。
◎実施方法について
Lawtonの尺度は、主に『面接形式』で行います。
各項目について、3~5段階の活動が「できる」もしくは「できない」の2択で回答します。
「できる」場合は1点、「できない」場合は0点となります。
◎留意点について
最も注意が必要なのは、男性と女性で評価項目が異なるということです。
男性、女性それぞれの評価項目は、以下のとおりです。
【男性の場合】
男性の場合、5つの項目について評価します。
総得点は5点満点で、最低点は0点です。

あれ、家事についての項目が外されてる?
このLawtonの尺度は、1960年代に開発された評価尺度です。
そのため「男性は仕事、女性は家事」といった悪しき風習(?)の影響からか、男性は家事に関する項目が除外されています。
最近では男性が家事を行うことは一般的ですし、こうした性差が含まれている評価尺度は、必ずしも妥当性のあるものではないかもしれません。
【女性の場合】
女性の場合は、すべての項目について評価を行います。
そのため総得点は8点、最低点は0点です。
結果の解釈について

Lawtonの尺度では、具体的なカットオフ値は設定されていません。
一般的に、点数が高いほど自立していることを示しています。
この評価尺度を用いる際は、点数の大小だけが重要なわけではありません。
具体的には、
- どのIADL項目を、どの程度行うことができるのか
- どういった活動レベルになると行えなくなるのか
といったように、各項目について、より詳細に分析する必要があります。
面接を通して対象者本人とお話しする中で、具体的なエピソードを聞き取ることが大切です。
さいごに
本記事では、『Lawtonの尺度の概要と結果の解釈』をテーマに、
- Lawtonの尺度の概要
- 主な評価対象(年齢・性別)
- 主な検査項目
- 実施方法と留意点
- 結果の解釈
について解説しました。いかがでしたでしょうか。
本記事を、今後の学習に役立てていただければ幸いです。
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